創業期の感動は今も
私がこの会社を興したのは昭和39年、東京オリンピックが開催された年です。映画『三丁目の夕日』などで、若い方にもあの頃をイメージしていただけるのではないでしょうか。
当時は家庭にテレビが普及し、社会全体が少しずつ豊かになり始めました。そうはいってもまだまだ庶民の娯楽は乏しい時代。そんな中、私は身近で手軽に楽しめるパチンコ店の経営を始めたのです。誰もが懸命に働いていた時代です。
だからこそ、仕事帰りや休日には、ちょっとした楽しみを味わってもらいたい。そんな素朴な思いからでした。
そうして始めた『霞城ホール』という小さな店が予想以上のお客様であふれ、パチンコという娯楽が瞬く間に受けいれられていったあの時の感動は、50年近く経った今も忘れられません。
人に不可欠な余裕と遊び
お客様に少しでも楽しい時間を過ごしてもらいたいという思いは、社会が格段に豊かになった現在も変わりません。なぜなら、どんな時でも、どんな環境にあっても、人間には遊びの時間が不可欠だからです。
伸びきったゴムのような状態では、人はその能力も持ち味も発揮することができません。
暮らしや心にゆとりがあってこそ、人はその人らしくいられるのです。そして、その本来の姿を取り戻せるのが、夢中になれる『遊び時間』です。
人を癒やし、知的好奇心を満足させ、良い意味での競争心や創造力を刺激して、明日への活力を呼び覚ます…。そうした意味で、我々が携わる娯楽産業は有用であり、広く社会に貢献できるビジネスだと自負しています。
ワクワク・ドキドキの輪を全国に
もちろん時代や社会は変わって行きますから、『遊び時間』のあり方やスタイルも時流に合わせていく必要があります。
『パチンコ店』をより大きな意味での遊びや娯楽を包括した『アミューズメント企業』として再構築したのもそのためです。そして、一つの究極のアミューズメントともいえる『ベガロポリス』を誕生させ、成功させた今、全国進出を次の目標としています。
地元東北や北海道で培ったワクワク・ドキドキを、日本中の人に楽しんでもらうためです。そして全国展開しながら、もう一つの目標である売上一兆円企業を達成し、今まで以上にお客様と社会に貢献していきたいと考えています。
体制を整えることで人を活かす
会社のこれからに眼を向けると、私は今まで培われたものを大切に継承しながら、より理論的でシステマティックな企業経営をしていくべきだと考えています。
会社が大きくなり社員数が増えてくると、かけ声だけでは全社員が同じ思い、同じレベルで業務にあたることは不可能です。組織を整え、業務を体系化し、社員を系統的に指導していく必要があります。ただし、それは単なる標準化やマニュアル化ではありません。
システム化できるところはシステム化して余計なことに煩わされることなく、本来の仕事に注力し、個性や創造力を発揮する。それが私の考えるシステマティックな企業経営です。
ひとつ身近な例を挙げると、環境整備の一環としての『定置管理』があります。簡単にいうと整理整頓ですが、モノを系統的に配置し管理することで店舗もきれいになり、仕事の効率が格段に良くなります。何より、「○○さん、あれはどこ?」といった、タイムロスがなくなります。
上に立つ者の『本気』を見せる
話は変わりますが、私は30年近くボディビルをしています。
競技会に出場するにはかなり体重を落とし、体をつくらなければなりません。しかしむやみにトレーニングすればいいというものではなく、いわゆる『キレのいい』体をつくるには、計画的に系統立ったトレーニングを行う必要があります。組織や業務もシステムを整えることでそこで働く人間のキレが出てくると思うのです。
また、厳しい食事制限やトレーニングに頑張っている姿、自分に甘えず絶対にやり抜くという意志の強さは、社員への無言のメッセージになると信じています。
人材こそ未来を拓く鍵。
企業体制整備の中でも特に力を入れているのが人材教育です。
企業は『人・もの・金』と言われますが、言うまでもなく最も重要なのは『人』。人材育成が最重要課題だと考えています。現在は、階層や目的に応じた研修・教育プログラムを組んでいます。
そのひとつ、年5回程行っているクラス別合宿研修では、翌朝、明らかに皆の顔つきが変わり輝いてきます。今後も10年先を見据えて教育システムをより一層強化。
社員を社内で活躍できる人材として育成することは勿論、社会のどこに出しても恥ずかしくない『人』として育て、その滾る力と情熱で、会社の未来を支えていってもらいたいと考えています。




